「資質・能力」と学びのメカニズム

 もしかすると、教科の得意・不得意のかなりの部分は、この点に行をするのではないでしょうか。なぜなら、この統合的概念化に成功した途端、バラバラとたくさんのことを勉強してきたと思っていたその教科が、ある一環した発想なり原理で世界を眺め、枠付けて理解しようとしていたのだということが晴れ晴れと見えてくるからです。そして、膨大な領域固有知識が一握りの概念や方法論で手際よく構造的に整理できることに気づくでしょう。P186