「資質・能力」と学びのメカニズム

 学校教育と社会の関係をめぐっては2つの考え方があると、教育学では整理されてきました。
 1つは、その時代の社会が要請する人材を過不足なく適切に供給できるよう、社会の変化に遅れることなく、しっかりとついていくのが学校教育の任務であると言う考え方であり、社会的効率主義、社会的大主義などと呼ばれてきました。
 もう一つの考え方は、教え・育てた子供たちが次世代の社会を主体として創出するという筋道を介して、学校教育は社会の変化を先導して生み出すと言うものであり、社会改造主義ないしは社会改良主義と呼ばれています。P112